東京バンドワゴン

東京バンドワゴン
タイトルは四代が暮らす由緒ある古書店の名。頑固な店主、伝説のロッカーの息子、その息子のフリーライターと元スッチーの妻と子、シングルマザーで画家の娘などの日常と事件を既に亡き店主の妻の目から描いていく。

ミステリというには弱いし、いい人ばかりでストーリーはあまあま。しかし何とも心地よい。最後に昔のテレビドラマへの献辞があるが、たしかにそれを狙ったのだろう。今は大家族ホームドラマなんて存在しないからね。

逆にもっとゆったりこの世界を楽しみたい。こんなにあれこれ起こって四季一巡なんてもったいない。我南人行状記とか、藍子さんの画業とか、青の女性トラブルというか恋模様とか。
続編も楽しみ。