インディゴの夜/チョコレートビースト
クラブ風ホストクラブ「インディゴ」が舞台の連作短編。2作目から読んでしまった。
刺青が事件に絡めば刺青マニアのホストが、ナンパ師が絡めば元ナンパ師が都合よくでてくるのね(^^;) ミステリとしては弱い。
語り手は女性フリーライター。ふとした思いつきの一言に友人の編集者が乗って、風変わりなホストクラブを開くことになる。この晶さんのキャラはなかなかよくて、若いホストたちとの絡みというか断絶というかの掛け合いは楽しい。
しかしクラブを開くまでのいきさつは1作目でもそれしか出てこない。フリーライターと窓際の編集者が簡単に開けるものなの?
それにホストもだけど客がどれも類型的。というか風俗系や女社長じゃない、普通のコでも遊べるホストクラブということになっているのだから、読み手にも遊ばせて欲しい。