てるてるあした

てるてるあした

前編の「ささらさや」のヒロインのダメっぷりがイヤだったのだが、こっちは面白かった。
酷い浪費癖のある両親は夜逃げ、一度もあったことのない遠い親戚の叔母に預けられることになった中学生・照代。なんと高校合格したのに金なくて行かせられないと宣告されてしまうんだからすごい両親だ。

ミステリというより、自分かわいそう(確かにそうだが)の主人公が、三婆やさやとふれあって心を開いていくという小説。いっそ幽霊や謎メールはなくてもよかったのでは。

母親は美人で魅力的で人気があり・・・・ということになっているが背景を考えるととてもそうは思えない節がある。それより全くといったいいほど出てこない父親の在りようの方が問題ではないか。

あ、相変わらず、さやさんはダメダメです。すごくいらつかされます。